たまたま先日立ち読みしたアフタヌーンで「ああっ女神さまっ」が最終回だったので記録的に書いておこう。
連載が始まった頃にちょうど大学生で、なんかちょうどリアルタイムな時期でした。その前の「逮捕しちゃうぞ」のあたりと、その後の「サクラ大戦」があって、江川達也の「Be Free」からの系列で、アシスタントということで、理系ということもあって初回から単行本は買っていたわけですが、同時期にあった「月下の棋士」とか「無限の住人」に比べるとコメディの具合となかなか進展しない恋の具合は「宮本君から君へ」という漫画もあったりして、まあ、江川達也風でどう行くのだろうか?という感じでした。もちろん、前作の「逮捕しちゃうぞ」の頃からバイク・車とメカニカルな描写が得意なわけで、そっち方面は猫実工大にも表れているし、変な先輩あたりは当時の大学の雰囲気もあって、そういう変な感じを許容する昭和な時代だったかなと。いやいや、後から振り返れば、バブルな時代であって、ちょうどそのまま就職すれば会社入るまえにハワイ旅行で拘束なんて時代でしたから、最初の頃はそんな雰囲気も漂っていますよね。
絵柄がミュシャ風になったのは「女神」だったからなのか、そういう路線に変更にしたのかは不思議なところですが、士郎正宗の「攻殻機動隊」が細いラインで細かく描かれていた(その前の「アップルシード」とは異なる)メカニカルなものが、車やバイクのエンジンの描写ではなく、そのままベルダンディの衣装の描写になったのかな、と推測しています。一方で江川達也は細い線で「東京大学物語」を書いていたわけで(その前は「タルるーとくん」あたりだったけ?)、考えててみれば「ジョジョの奇妙な冒険」も似た時期ですよね。そんな中でごった煮な月刊アフタヌーンがあったわけでして。
と実は40巻ぐらいまでだらだらと買っていたのですが、ちょっと追わなくなったんですよね。年齢的にもそういう漫画を読む歳ではなくなった…つーか、いや、そういう感じ読んでいる訳ではなけど、さすがにあれや、正直「いつまで続くんだろー」ぐらいな感じになっておりました。連載途中からアフタヌーン一押しになってしまって(最初からそうだったのか覚えていないのですが、あの「江川達也」のアシスタント、「逮捕~」の次の作品、ってことで期待は大きかったハズです)、そのミュシャ風のグッズに寄った時点からついていけなくなった感じ?いや、なんだろう、10次元の話あたりは覚えているし、その後のエピソードのそこそこ覚えているのですが、んー、うる星やつらの「ビューティフル・ドリーマー」を何度も見せられる既視感というか、先に進まなさというか、いや先に進まないのはうる星やつらあたりで経験済みなので、そういう楽しみ方もありなんですが、なんだろう、メカニカルなところと無理矢理つなげている趣味的なところがあったのが、いつの間にかなくなってしまったところですかね。嘘くさい理系的な薀蓄をあきらめてしまったあたりからかな。
んがしかし、25年も連載を続けられるのは、体力的にも営業的にもアレなので、それはそれ。Kindle版も売っているようなので、買い直してみるかな。