去年の夏から長々と書いてきましたが、やっとこさ、完成いたしました。お疲れ様です > 日経BP の編集の方
執筆途中に、Azure SDK が 1.4 から 1.6 まで上がってしまったり、色々風邪をひいたりして大変だったのですが、まぁ、それなりに詰め込まるものは詰め込めたかと思います。ざっとした前哨戦は、先月の .NETラボ 勉強会 2012年01月 でお話ししたので、ここでは中身の紹介をざっと。
■Windows Azure & SQL Azure の開発者向け
タイトルの通り、システム管理者向けではなくて「開発者向け」です。なので、セッティングの細かいところは飛ばして、先頭からプログラミングができるような作りにしてあります。実運用をする場合には、いくつか Azure 自身のチューニングポイントがあるのですが、そこは省略しています。
拙著の ひと目 Visual C++ や ひと目 ASP.NET MVC のように、先頭からプログラムを作って完成させていくという作りになっています。
■3つのアプリを順番に作る
Azure で開発するパターンとして最も使われる(と思われる)、3つのストレージを使ってアプリを作っていきます。
- ブロブストレージ(XML ファイル)
- テーブルストレージ
- SQL Azure
という3パターンで、「どこでも蔵書管理システム」を作っていきます。
インターフェースとしては、蔵書データの一括アップロード、一括ダウンロード、新規追加や修正などの、CRUD の機能を作っています。それぞれのストレージでのデータの扱い方の違いがわかると思います。
■Web フォームを使って学習する
これは執筆前に「かなり」悩んだのですが、ASP.NET MVC ではなくて、Web フォームでアプリを作っています。理由としては、ASP.NET MVC で作ってしまうと、MVC 自体の解説も含めることになってしまい、Azure の本筋がずれてしまうこと。後、ストレージの利用の比較をするには、Web フォームのグリッドを使ったほうが違いが分かり易いということです。
なので、旧来の Web フォームで作ってありますので、MVC が分からないても大丈夫です。ええ、MVC のほうは「ひと目 ASP.NET MVC」を立ち読みして頂けるとよいかと。
連載! コードで学ぶ ASP.NET MVC アプリケーション開発入門 | Code Recipe | MSDN で学ぶのもアリです。
■開発言語は C#
これも悩んだのですが、C# で書いてあります。巷のサンプルプログラムが C# だったので、それにあわせてということで。
付録に Visual Basic 版も入れる予定だったのですが、ページ数が多くなったのと、私の体調が…ってことで、断念しております。「強い」要望があれば、Visual Basic のサンプルを作りたいと思いますので、その時は日経BPさんに要望して頂けると助かるかと。
という訳で、総ページ数 400 ページ、値段が 3,200 円(税抜)ということで、本屋さんへ go !!! … しても、まだ amazon でも予約みたいですね。発売日は 2/9 だそうです。